LOVEPAIN⑥
「あ、私、じゃあ帰りますね!
篤さんが居るなら、
私邪魔だから」
立ち上がろうとした私の腕を、
「待て」
篤が、掴んだ
「ってか、べつに邪魔じゃねぇから」
「あ、はい」
篤はバカ力なのか、
掴まれている腕が少し痛いのだけど、
その手を離して欲しくないような気持ちになった
だからか、
なかなか再び腰を下ろせない
その手が離れてしまうから
「邪魔とか、誰も言ってねぇだろ?
こっちの気分悪くなるような事、言うんじゃねぇ」
篤は少し、
怒っているみたい
怒らせる気はないのに、
私が怒らせたみたい
だって、私が此処に居たら篤はゆっくりと出来ないだろうし、
邪魔じゃないか、
って思っただけ