LOVEPAIN⑥
私は篤の部屋に、
これからもこうやって出入りするのだと思う
だから、訊いておこう
「篤さん、彼女とか居ないんですか?」
前に一度、それを訊いた時は居なかったけど、
あれから何ヵ月も経っているし
「あ?」
予想はしていたが、
睨まれた
「だって、もし篤さんに彼女が居るならば、
私がこの部屋に出入りしてるの悪いじゃないですか?」
特に、私と篤の間には何もないにしても
そう思うと、
ナツキに気を遣う
涼雅と篤の気持ちが分かった