LOVEPAIN⑥
「――私は、構いませんよ。
成瀬さんの話だと、
特に私かどうかもハッキリと映らないみたいですし。
それに…」
べつに、誰に見られても構わない
それで、誰かにAV女優だと知られても
この世界に入った時から、
それは嫌でも覚悟している
実際、私がAV女優だと知られたくない人間が、
今の私は全くいないわけではないけど
行き付けの美容室やスーパーの人達
ナツキのお母さん
これから、そんな人間はまだまだ増えるかもしれないけど