LOVEPAIN⑥


「――そうか…。

悪りぃけど、俺寝るわ……」


篤は疲れているのか
睡眠不足だからか、

話の途中でそのまま眠り出した




私はそんな篤の寝顔を、
眺めていた



スースースー、
と寝息を立てている



篤の寝顔は、とても幼い




もし、篤が彼氏だったら?



そんな変な事を考えてしまった





いつか、私が辛くて一人になる事が怖かった夜



篤が一晩中、
側に居てくれた夜




あの夜を境に、
私は篤が近くに居ると、

妙にドキドキとしてしまう


胸の奥が熱くて、
苦しくて――…

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