LOVEPAIN⑥
『広子、マジで大阪にいんの?』
「え、うん。
前に言ってたでしょ。
ナツキ、なんでそんなに大阪無理なの?」
とりあえず、
その理由を訊いてみる
『客にも居るから。
大阪のおばちゃんと呼ばれているような奴が。
仕事で大阪からこっちに来た際とかに、
時々店に来るんだけど……。
無理。
金は持ってるから無理って言っても美味しい客だから、
来たら嬉しいと思ってしまうのも事実なんだけど』
なるほど……
「じゃあ、どこならば、
私と出掛けてくれる?
ナツキとどっか旅行とか行きたいから」
『どうしたの?
急に?』
「いや、別にどうもしてないんだけど……」
色々と思って考えて、
ナツキの大切さに改めて気付いただけだけど
確かに急にだから、
ナツキからしたらそんな私の態度に戸惑うだろうな