LOVEPAIN⑥



「今の電話、広子ちゃんの彼氏?」


そう訊いて来たのは、
ギャルのMioちゃん




アリスちゃんは満腹感からの眠気か、

私達の前の席で寝転んで眠ってしまったみたい



その眠っている顔程、

外国の血が入っているんだなぁ、
と思わせるくらいの堀の深さで美しい




「彼氏、ではないんだけど」



いっその事


彼氏と言ってしまっても、いいのではないか、

と思ってしまう


本当の彼氏の涼雅なんかよりも、
ナツキの方が彼氏っぽいし




「あ、そうなんだ。
微妙な感じ、とか?」




「う、うん」



確かに、ナツキとは微妙な感じ

< 294 / 501 >

この作品をシェア

pagetop