LOVEPAIN⑥


「広子ちゃん。ごめんね。

落ち込まないで」



「え?」



花子に会えなくて落ち込んでいるのを、
Mioちゃんは勘違いしたのか、

私の肩に手を置き悲しそうな顔を向けている




「う、うん。大丈夫」




「広子ちゃん、その彼の事そんなに好きならば、

いっその事、既成事実を作っちゃえばいいのよ!」



「き、既成事実?」



「そう!
正気の時に迫ってダメなら……。
べろべろに酔わせてヤッちゃえばいいの!

なんなら、お酒に薬を入れて、向こうが正常じゃなくなった所を襲って!
後から知らないって誤魔化されないように、
写真とか撮って!」



「え、う、うん」



なんか、ツッコミ所が多い、
その作戦



それって、犯罪じゃないかな




「アタシも、同じ感じだから。
お酒に薬入れたり写真撮ったりはしてないけど。

今の彼氏は酔った勢いでそうなって、
ゲットしたんだから」



「Mioちゃん、彼氏居るの?」


そう訊くと、

Mioちゃんは照れくさそうに笑って、
頷いた

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