LOVEPAIN⑥
「ちょっと友成(ともなり)どう言う事?」


私の思惑通り、Mioちゃんがその顔に怒りを滲ませている。


こんな最低な男とは、早く別れて欲しい!


「いや。別に…。
ちょっと冗談で…」


振り返り、木原さんはMioちゃんに謝っている。


「えー!あんなにしつこくして来て、冗談なんですか?」


私のその言葉に、木原さんは私の方を振り返った。


まさに、板挟み。


「さっきから大きな声で話しているから聞こえて来たんだけど、
友成どー言う事?
Mioちゃんや広子ちゃんに迄手を出してるの?」


さらに、アリスちゃん迄やって来た。


私も、まさかのアリスちゃんに迄手を出している事には、
驚いてしまった。


< 306 / 501 >

この作品をシェア

pagetop