LOVEPAIN⑥
また眠っていたのだろうか?
少し意識が途切れていたのが感覚で分かった。
目を開けると、相変わらず部屋のテレビは付いたまま。
知らない間に先程のバラエティーは終わっていて、
深夜の音楽番組が流れている。
体を動かすと、先程とは違い体が動いた。
ベッドから体を起こすと、
先程の恐怖が私を襲って来た。
多分、この部屋は、出る、ってやつなのだと思う。
AVの撮影で何度か心霊体験をしているが、
何度味わってもそれは慣れない。
まして、今はこのホテルの部屋で私は一人っきり。
私は直ぐに枕元に置いていた携帯電話を手にすると、成瀬に電話を掛けた。
『はーい』
電話に出た成瀬は、何処か声が弾んでいた。
その楽しい顔が浮かぶよう。
「まだ三咲さんと一緒ですか?」
だから、まだ三咲さんと飲んでる途中だったのかもしれない。
『いや。今帰ってる。
ちょうどホテルに着いた所』
「そうですか…」
『どうした?
何か有ったから掛けて来たんだろ?』
その声は、私の事を心配してくれているのが分かって、嬉しかった。
「実は…。
私の部屋幽霊出るみたいで。
今も金縛りに遭って。
部屋って移れないでしょうか?」
一度それを体験すると、この部屋で寝るなんてもう怖くて出来ない。
と言うより、こんな部屋で眠れない。
『ホテルに言ったら移れるかもしれないが、そもそも、もう部屋空いてないんじゃないか?
俺らもけっこう部屋バラバラに離れているし』
「そうですか…」
ならば、私は近くの漫画喫茶へでも行こう。
幸い、ここは都会。
『とりあえず、フロントで聞いてみる。
それでお前の部屋行くから。
何号室?』
そう訊かれ、私は部屋番号を伝えた。
そして、成瀬の方から、すぐ行くから、と電話が切れた。
今から成瀬が来るのか、と緊張して来た。
別に、何かを期待している訳ではないのだけど。
少し意識が途切れていたのが感覚で分かった。
目を開けると、相変わらず部屋のテレビは付いたまま。
知らない間に先程のバラエティーは終わっていて、
深夜の音楽番組が流れている。
体を動かすと、先程とは違い体が動いた。
ベッドから体を起こすと、
先程の恐怖が私を襲って来た。
多分、この部屋は、出る、ってやつなのだと思う。
AVの撮影で何度か心霊体験をしているが、
何度味わってもそれは慣れない。
まして、今はこのホテルの部屋で私は一人っきり。
私は直ぐに枕元に置いていた携帯電話を手にすると、成瀬に電話を掛けた。
『はーい』
電話に出た成瀬は、何処か声が弾んでいた。
その楽しい顔が浮かぶよう。
「まだ三咲さんと一緒ですか?」
だから、まだ三咲さんと飲んでる途中だったのかもしれない。
『いや。今帰ってる。
ちょうどホテルに着いた所』
「そうですか…」
『どうした?
何か有ったから掛けて来たんだろ?』
その声は、私の事を心配してくれているのが分かって、嬉しかった。
「実は…。
私の部屋幽霊出るみたいで。
今も金縛りに遭って。
部屋って移れないでしょうか?」
一度それを体験すると、この部屋で寝るなんてもう怖くて出来ない。
と言うより、こんな部屋で眠れない。
『ホテルに言ったら移れるかもしれないが、そもそも、もう部屋空いてないんじゃないか?
俺らもけっこう部屋バラバラに離れているし』
「そうですか…」
ならば、私は近くの漫画喫茶へでも行こう。
幸い、ここは都会。
『とりあえず、フロントで聞いてみる。
それでお前の部屋行くから。
何号室?』
そう訊かれ、私は部屋番号を伝えた。
そして、成瀬の方から、すぐ行くから、と電話が切れた。
今から成瀬が来るのか、と緊張して来た。
別に、何かを期待している訳ではないのだけど。