LOVEPAIN⑥
言っていたように、成瀬は直ぐに私の部屋へとやって来た。


成瀬を部屋に通すと、
成瀬は床に荷物を起き直ぐにそのまま私のベッドへと寝転んだ。


えっ?!


と、驚いてしまう。



私はゆっくりと、そんな成瀬に近づくようにベッドの横に立った。


「部屋空いてないって」


「えっ?」


「えっ、じゃねえし。
お前が部屋移りたいって言うから、フロントで訊いたらそう言われた」


「あ、そうなのですね」


それは分かったのだけど、
どうして私のこの部屋のベッドで寝転ぶのだろうか?


そりゃあ、疲れている上にけっこうお酒を飲んでるみたいだから、
倒れこんだのかもしれないけど。


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