LOVEPAIN⑥
「この後どうする?
二次会のボーリングなんて行くわけないでしょ?」


前回と同じように、モモさんはそう切り出した。


そして、きっと、またホストクラブへ、となるのだろう。


流石に、私は今回は断ろう…。


また店に行ったら、ナツキの機嫌が悪くなるのは目に見えている。


「私、ホストならパス。
かと言って、ボーリング行かないけど」


「え?なんでなんで?」


マリンさんに、モモさんがそう訊いている。


私もなんで、と気になってしまう。


「だって最近ナツキ…。
私に冷たいってか、仕事自体にやる気がない感じだもんね。
昨日ナツキにLINEしたけど、今日店出てないみたいだし」


マリンさんのその言葉に、色々と、え、と思ってしまった。


ナツキがホストの仕事にやる気が無くなっている事もそうだけど、
今日店を休んでいる事。


そりゃあ、一々私にそんな休みの報告なんて無くてもいいのだけど、
いつもならば、定休日以外の休みもナツキは私に教えてくれていた。


そして、会いたいといつも誘われていた。


「ああ、最近ナツキ店時々休んだりしてるみたいだね。
レンが言ってた。
もうナンバーワンでもないし、今月はナンバーにも入らないんじゃないかって話みたい」


「それ、本当ですか?
ナツキがもうナンバーワンじゃないって」


思わず、モモさんに聞いていた。


< 340 / 501 >

この作品をシェア

pagetop