LOVEPAIN⑥
マンションから少し離れた路地で、
私は携帯電話を鞄から取り出して、
ナツキに電話をした。
コール音が鳴ってもナツキがなかなか出なくて妙に不安になったが、
『はーい。もう忘年会終わったの?』
いつもと変わらないナツキの声が聞こえた。
「あ、あのさ、ナツキ今日休みなんでしょ?」
『ああ、マリンから聞いた?』
「うん」
『で?』
で?、と訊かれて、少し困ってしまった。
一応、私達は付き合ってはいないから、
休みなのを隠されていたのを酷いと怒るのも違うし。
いや、付き合っていても、そこまでの束縛もあれだけど。
なんとなく、この話の流れで、今からナツキの家に行っていいかどうか、訊きにくいな。
そう思って、黙り込んでしまった。
モモさんが言うには、ナツキは最近度々店を休んでいるみたいだけど、
その辺りも、訊きづらい。
『あ、明日無理かもしれない』
「明日?」
明日はあのホストクラブ自体が定休日でナツキは休み。
ナツキとはその曜日は会う事が当たり前になっている。
今日の休みの事やそうやって明日断られた事に、
なんだか落ち着かないような気持ちになった。
ナツキに避けられているのだろうか?
私は携帯電話を鞄から取り出して、
ナツキに電話をした。
コール音が鳴ってもナツキがなかなか出なくて妙に不安になったが、
『はーい。もう忘年会終わったの?』
いつもと変わらないナツキの声が聞こえた。
「あ、あのさ、ナツキ今日休みなんでしょ?」
『ああ、マリンから聞いた?』
「うん」
『で?』
で?、と訊かれて、少し困ってしまった。
一応、私達は付き合ってはいないから、
休みなのを隠されていたのを酷いと怒るのも違うし。
いや、付き合っていても、そこまでの束縛もあれだけど。
なんとなく、この話の流れで、今からナツキの家に行っていいかどうか、訊きにくいな。
そう思って、黙り込んでしまった。
モモさんが言うには、ナツキは最近度々店を休んでいるみたいだけど、
その辺りも、訊きづらい。
『あ、明日無理かもしれない』
「明日?」
明日はあのホストクラブ自体が定休日でナツキは休み。
ナツキとはその曜日は会う事が当たり前になっている。
今日の休みの事やそうやって明日断られた事に、
なんだか落ち着かないような気持ちになった。
ナツキに避けられているのだろうか?