LOVEPAIN⑥
「まぁ、なんかあったらいつでも俺を頼れよ。
お前には花子の事で世話になってるからよ」


「はい」


私はそう頷くと、篤の横に並んで歩いた。


いつもは行列が出来ているのに、
そのラーメン屋は今日に限って、あまり並んでいなくて。


すぐに店に通され、私達はラーメンを食べると、
二人でマンションへと戻った。


「じゃあ、またな」

そう言って、篤は私を通り過ぎて、
自分の部屋の方へと歩いて行った。


「はい…」


そう言って、何処か寂しい気持ちで私は自分の部屋へと入った。


部屋に入り、置きっぱなしにしていた鞄の中から携帯電話を取り出し、
それを確認する。


あれから、ナツキから一度も連絡がない事に安心した。

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