LOVEPAIN⑥
プルルルルー、と、突然手の中の携帯電話が鳴り出し、驚いた。


誰から?と驚いてその相手を確認するが、
ディスプレイにあるのは知らない番号。


誰だろう…。


こんな真っ暗な山の中で真夜中に一人ぼっちの時に、
知らない番号から電話があるなんて、
スッゴい怖い…。


心霊的なエピソードとかにありそうなシチュエーション。



その知らない番号からの電話は切れる事なく、ずーと鳴り続ける。


段々と冷静になって来たのか、
とりあえずは出てみようと思った。



「はい…、どちら様でしょうか?」


『てめぇ、さっさと出ろや!』


その電話の相手は名乗らなかったけど、
それで誰か分かった。

「篤さん?!
どうしたんですか?
どうして?」


色々とどうして、が浮かぶ。


何故、私に電話して来たのか?


なんで私の番号を知っているのか?


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