LOVEPAIN⑥
◇
目が覚めたのは、段々と外が白み始めて来たからか、凍えるような寒さからか。
私は重い瞼を、開ける。
ぐっすりと眠っていたみたい。
今日は睡眠薬を飲んでいないのに…。
これのおかげか、と、私は自分の右手を見る。
今も、篤の手は私の手をしっかりと握ってくれている。
それにしても、暖かい手だなぁ。
気持ち良さそうに眠っている篤の顔を見ていると、
なんとも言えない幸せな気分になる。
こうやって繋いだ手を見ていると、
全く脈がないわけではないのかな?と期待してしまう。
篤の手を握ったまま、体を起こした。
昨日の事故のせいか、体中がとても痛い。
ふと、窓の外に目を向けて驚く。
霧のような靄の中に見えるのは、
複数台の車。
この車の片面は広場に接しているが、
他の三面は見渡す限り沢山の車が停まっている。
私は繋いだ手を離して、篤の体を揺する。
「篤さん!起きて下さい!
私達、囲まれています!」
「ん…?
囲まれて…る?」
篤は起き上がると、半分閉じたままの目で、窓の外を見ている。
私達が寝てる間に現れたこの大量の車は何?
目が覚めたのは、段々と外が白み始めて来たからか、凍えるような寒さからか。
私は重い瞼を、開ける。
ぐっすりと眠っていたみたい。
今日は睡眠薬を飲んでいないのに…。
これのおかげか、と、私は自分の右手を見る。
今も、篤の手は私の手をしっかりと握ってくれている。
それにしても、暖かい手だなぁ。
気持ち良さそうに眠っている篤の顔を見ていると、
なんとも言えない幸せな気分になる。
こうやって繋いだ手を見ていると、
全く脈がないわけではないのかな?と期待してしまう。
篤の手を握ったまま、体を起こした。
昨日の事故のせいか、体中がとても痛い。
ふと、窓の外に目を向けて驚く。
霧のような靄の中に見えるのは、
複数台の車。
この車の片面は広場に接しているが、
他の三面は見渡す限り沢山の車が停まっている。
私は繋いだ手を離して、篤の体を揺する。
「篤さん!起きて下さい!
私達、囲まれています!」
「ん…?
囲まれて…る?」
篤は起き上がると、半分閉じたままの目で、窓の外を見ている。
私達が寝てる間に現れたこの大量の車は何?