LOVEPAIN⑥
「…ああ、あれだ?」
篤は運転席と助手席の間から見えるフロントガラスを指差した。
私はそちらに、目を向けた。
私の目一杯に、昇り始めたばかりの太陽がキラキラと映る。
これは、初日の出ってやつなのだろうか?
「あれだ。ここは初日の出が見れるスポットなんだろうな」
「はい…」
いつも元旦のこんな時間は眠っていて、
初日の出なんか気にした事無かったけど、
初めて見れて感動した。
「せっかくだから、お前祈っておけ。
元旦だしよ」
「祈るのは、初詣とかで神社じゃないんですか?」
「うっせぇ。
んなもん、別に祈りたいものに祈ってりゃあいいだろうがよ」
そう言われ、その初日の出の神々しさに両手を併せて目を閉じた。
祈りよりも、お礼をした。
こうやって篤とこんな綺麗な朝日を見れた事に、感謝を込める。
「お前、花子に会いたければいつでも会いに来いよ」
「あ、はい」
私は併せた手を下ろし、目を開いた。
「俺が部屋に居る時も、来い」
そう言った篤は私じゃなく初日の出を見ていて、
その横顔を見つめてしまう。
「はい…」
私がそう口にすると、篤は視線を私に向けた。
篤は運転席と助手席の間から見えるフロントガラスを指差した。
私はそちらに、目を向けた。
私の目一杯に、昇り始めたばかりの太陽がキラキラと映る。
これは、初日の出ってやつなのだろうか?
「あれだ。ここは初日の出が見れるスポットなんだろうな」
「はい…」
いつも元旦のこんな時間は眠っていて、
初日の出なんか気にした事無かったけど、
初めて見れて感動した。
「せっかくだから、お前祈っておけ。
元旦だしよ」
「祈るのは、初詣とかで神社じゃないんですか?」
「うっせぇ。
んなもん、別に祈りたいものに祈ってりゃあいいだろうがよ」
そう言われ、その初日の出の神々しさに両手を併せて目を閉じた。
祈りよりも、お礼をした。
こうやって篤とこんな綺麗な朝日を見れた事に、感謝を込める。
「お前、花子に会いたければいつでも会いに来いよ」
「あ、はい」
私は併せた手を下ろし、目を開いた。
「俺が部屋に居る時も、来い」
そう言った篤は私じゃなく初日の出を見ていて、
その横顔を見つめてしまう。
「はい…」
私がそう口にすると、篤は視線を私に向けた。