LOVEPAIN⑥
店に入り、成瀬が事前に予約していた旨を店員に告げると、
私達は店内奥の個室に通された。
丸いテーブルを三人で囲むように、
座る。
「俺車だから飲まないけど、
なっちゃん飲めば?
帰り送るし」
「あー、どうしよ。
なら、一杯だけビール。
広子ちゃんは?」
「あ、私はまだ未成年なんで」
私のその言葉に、成瀬の母親は興味深そうに私を見ている。
私がいくつに見えていたのかは分からないけど、
こうやってこんな場を設けて親に紹介すると言うのだから、
結婚前提だと思うだろう。
実際、成瀬は芽衣子さんを婚約者だと母親に紹介するつもりだっただろうし。
なんとなく、未成年の私が成瀬のそんな結婚を前提としてる付き合いの相手としては、
やはり不自然なのかもしれない。
「広子はうちの事務所に所属してて。
俺がAVにスカウトしたんだけど。
広子とは仕事を通して仲良くなって、今交際している。
結婚とかはまだ考えてないけど、広子とは真剣に付き合ってるから、
なっちゃんに一度紹介しとこうと思って」
「そうなんだ」
成瀬の母親は、特に疑問を持たずにそう頷いている。
私はそのやり取りを見ていて、
不自然さしか感じない。
成瀬の母親であるこの人が、
成瀬の職業を知っている事は不思議ではない。
ただ、だからって、
その息子の彼女がAV女優だなんて、
受け入れられるのだろうか?
私達は店内奥の個室に通された。
丸いテーブルを三人で囲むように、
座る。
「俺車だから飲まないけど、
なっちゃん飲めば?
帰り送るし」
「あー、どうしよ。
なら、一杯だけビール。
広子ちゃんは?」
「あ、私はまだ未成年なんで」
私のその言葉に、成瀬の母親は興味深そうに私を見ている。
私がいくつに見えていたのかは分からないけど、
こうやってこんな場を設けて親に紹介すると言うのだから、
結婚前提だと思うだろう。
実際、成瀬は芽衣子さんを婚約者だと母親に紹介するつもりだっただろうし。
なんとなく、未成年の私が成瀬のそんな結婚を前提としてる付き合いの相手としては、
やはり不自然なのかもしれない。
「広子はうちの事務所に所属してて。
俺がAVにスカウトしたんだけど。
広子とは仕事を通して仲良くなって、今交際している。
結婚とかはまだ考えてないけど、広子とは真剣に付き合ってるから、
なっちゃんに一度紹介しとこうと思って」
「そうなんだ」
成瀬の母親は、特に疑問を持たずにそう頷いている。
私はそのやり取りを見ていて、
不自然さしか感じない。
成瀬の母親であるこの人が、
成瀬の職業を知っている事は不思議ではない。
ただ、だからって、
その息子の彼女がAV女優だなんて、
受け入れられるのだろうか?