LOVEPAIN⑥
その後、4人で丸いテーブルを囲み、
話した。
その会話の殆どが、
なっちゃんと井上さんとのノロケのような話。
二人は結婚してけっこう経つのだろうけど、
見ててこっちが照れるくらいに仲が良い。
話の中、一度遥と二人でうちに遊びに来ないか、と、
私はなっちゃんに誘われた。
「まぁ、考えておく」
私が答える前に成瀬がそう言ったけど、
その機会はないだろうなぁ、と思った。
今回、私は成瀬の彼女の振りをしているだけだから。
また二度三度と、その役目を成瀬は私に頼まないと思う。
店を出ると、22時近くて、けっこう長い時間その中華料理屋に居たみたい。
「じゃあまたね、広子ちゃん」
「はい。今日は本当に素敵な時間をありがとうございました」
私はなっちゃんに頭を下げる。
「遥もまた」
「ああ」
母親との別れが寂しいのか、その成瀬の声は少し沈んでいるように感じた。
結局、なっちゃんとその井上さんは二人仲良く夜の町へと消えて行き、
私と成瀬はコインパーキングに停めていたアルファロメオに二人で乗り込んだ。
話した。
その会話の殆どが、
なっちゃんと井上さんとのノロケのような話。
二人は結婚してけっこう経つのだろうけど、
見ててこっちが照れるくらいに仲が良い。
話の中、一度遥と二人でうちに遊びに来ないか、と、
私はなっちゃんに誘われた。
「まぁ、考えておく」
私が答える前に成瀬がそう言ったけど、
その機会はないだろうなぁ、と思った。
今回、私は成瀬の彼女の振りをしているだけだから。
また二度三度と、その役目を成瀬は私に頼まないと思う。
店を出ると、22時近くて、けっこう長い時間その中華料理屋に居たみたい。
「じゃあまたね、広子ちゃん」
「はい。今日は本当に素敵な時間をありがとうございました」
私はなっちゃんに頭を下げる。
「遥もまた」
「ああ」
母親との別れが寂しいのか、その成瀬の声は少し沈んでいるように感じた。
結局、なっちゃんとその井上さんは二人仲良く夜の町へと消えて行き、
私と成瀬はコインパーキングに停めていたアルファロメオに二人で乗り込んだ。