LOVEPAIN⑥
「そういえば、あのイケメンホストとはどうなったんだよ?」


今夜も私は篤の部屋に居て、
二人で私の手作りのおでんの鍋をつつく。


「どうって…どうとも…」


実は一昨日、ずっと音信不通になっているナツキに、
思いきってメールをしてみた。


[一度、会って話したい]


そう送った。


返事はわりとすぐに返って来て、


[俺は話す事ない]


そう返された。


そのメールを見て、思わず電話を掛けてしまったけど、
どれだけ鳴らしてもナツキは電話に出る事はなくて。


何故、そうやって急にナツキに避けられているのか、
分からない。


最後に会ったあのクリスマスの時の、
ナツキの私に対する執着は何だったのだろうか?


< 448 / 501 >

この作品をシェア

pagetop