LOVEPAIN⑥
決戦のバレンタインデー
バレンタインデー。
今日、私は篤にその思いを告げる。
ただ、その前にナツキとの関係を、
完全に終わらせる。
昼の13時。
ナツキはこの時間ならば、大体自分の部屋に居る。
私は合鍵で、ナツキの部屋へと勝手に入った。
今日来る事に、連絡をナツキにしなかったのは、
また避けられたら困るから。
こうやって勝手にナツキの部屋へと来て、
ナツキが居ない以上に、
この部屋で誰かと一緒にナツキが居たらどうしようか、と思っていたけど。
ナツキは一人、寝起きのような雰囲気でソファに寝転んでいた。
見慣れた、黒縁のメガネを掛けている。
私がリビングの扉を開き、
そのナツキに近付いて行くと、
ナツキは体をそっと起こしこちらを振り向いた。
「そういえば、お前ってあんま空気読めないんだっけ?」
私の顔を見て、そう笑っている。
その笑いは、何処か刺々しい物を感じる。
今日、私は篤にその思いを告げる。
ただ、その前にナツキとの関係を、
完全に終わらせる。
昼の13時。
ナツキはこの時間ならば、大体自分の部屋に居る。
私は合鍵で、ナツキの部屋へと勝手に入った。
今日来る事に、連絡をナツキにしなかったのは、
また避けられたら困るから。
こうやって勝手にナツキの部屋へと来て、
ナツキが居ない以上に、
この部屋で誰かと一緒にナツキが居たらどうしようか、と思っていたけど。
ナツキは一人、寝起きのような雰囲気でソファに寝転んでいた。
見慣れた、黒縁のメガネを掛けている。
私がリビングの扉を開き、
そのナツキに近付いて行くと、
ナツキは体をそっと起こしこちらを振り向いた。
「そういえば、お前ってあんま空気読めないんだっけ?」
私の顔を見て、そう笑っている。
その笑いは、何処か刺々しい物を感じる。