LOVEPAIN⑥
「ああ…。
俺、あの時避妊したんだけどね。
避妊ジェルってやつ、前に店のやつがくれたのを思い出して使ってみたんだけど」
‘ーーこのローション店の奴に貰ったんだけど、凄く気持ちよくなれるみたい。
クリスマスだし使ってみよっかーー’
もしかしたら、あれの事だったのだろうか?
私が気付かないように、そうやって嘘を付いて、それを使った。
「まあ、確かにそんなので避妊が本当に出来るのか眉唾の所もあったけど。
俺もちょっと不安になったから、少し早く広子の事解放したんだけど。
間に合ったでしょ?」
そう笑う顔を見ていると、あの日私が家に帰り、慌ててアフターピルを飲んだ事すらも、
知られているかのよう。
「そのアフターピルも、72時間以内じゃなくてもそれなりに効果あるみたいだし。
お前ネットとかしないからどうせそこまで知らないだろうなって」
「それって、酷くない?」
私も散々ナツキを傷付けたけど、
流石にしていい事と悪い事が有ると思う。
「酷いと思ってる。
ちょっと意地悪しすぎたかな、って。
お前の病気の事も有ったから、それはちょっと気になってたけど」
ナツキと音信不通だった間に、私は一度倒れた。
それはこの事とは関係ないけども。
もし、ナツキとこんな風になっていなかったら、
私の病気の事をナツキに相談する事も出来たのに。
本当に、私とナツキの関係に、未練も情さえも無くなっている。
これだけは何が有っても揺るがないと思っていた、
ナツキに対する信頼さえも失われた。
俺、あの時避妊したんだけどね。
避妊ジェルってやつ、前に店のやつがくれたのを思い出して使ってみたんだけど」
‘ーーこのローション店の奴に貰ったんだけど、凄く気持ちよくなれるみたい。
クリスマスだし使ってみよっかーー’
もしかしたら、あれの事だったのだろうか?
私が気付かないように、そうやって嘘を付いて、それを使った。
「まあ、確かにそんなので避妊が本当に出来るのか眉唾の所もあったけど。
俺もちょっと不安になったから、少し早く広子の事解放したんだけど。
間に合ったでしょ?」
そう笑う顔を見ていると、あの日私が家に帰り、慌ててアフターピルを飲んだ事すらも、
知られているかのよう。
「そのアフターピルも、72時間以内じゃなくてもそれなりに効果あるみたいだし。
お前ネットとかしないからどうせそこまで知らないだろうなって」
「それって、酷くない?」
私も散々ナツキを傷付けたけど、
流石にしていい事と悪い事が有ると思う。
「酷いと思ってる。
ちょっと意地悪しすぎたかな、って。
お前の病気の事も有ったから、それはちょっと気になってたけど」
ナツキと音信不通だった間に、私は一度倒れた。
それはこの事とは関係ないけども。
もし、ナツキとこんな風になっていなかったら、
私の病気の事をナツキに相談する事も出来たのに。
本当に、私とナツキの関係に、未練も情さえも無くなっている。
これだけは何が有っても揺るがないと思っていた、
ナツキに対する信頼さえも失われた。