LOVEPAIN⑥
「篤は優しいか?」
突然そう訊かれ、ギクッとしたように運転席の成瀬を見てしまう。
ちょうど信号は赤で止まっていて、
そんな私を成瀬は軽く笑みを浮かべて、
見ている。
「そのメールの相手、篤だろ?」
え、なんで?
一体、どこまでバレているの?
一応、成瀬の時と同様、所属事務所の社員である篤との恋愛は、御法度。
だから、公にはしていない。
そして、社長である成瀬には、一番知られてはいけない!
「こないだ車で走ってる時、お前と篤が歩いてるの見掛けたんだ」
そう言われ、そのこないだとはいつなのかと、考えてみる。
篤と付き合ってから一度、
花子の餌等を買う為に、白昼どうどうとホームセンターに二人で行った事が有った。
「ほら、手繋いでたから、
お前ら付き合ってんだろ?」
確かに、会社からもマンションからも離れた場所だった為、
手を繋いでしまった。
突然そう訊かれ、ギクッとしたように運転席の成瀬を見てしまう。
ちょうど信号は赤で止まっていて、
そんな私を成瀬は軽く笑みを浮かべて、
見ている。
「そのメールの相手、篤だろ?」
え、なんで?
一体、どこまでバレているの?
一応、成瀬の時と同様、所属事務所の社員である篤との恋愛は、御法度。
だから、公にはしていない。
そして、社長である成瀬には、一番知られてはいけない!
「こないだ車で走ってる時、お前と篤が歩いてるの見掛けたんだ」
そう言われ、そのこないだとはいつなのかと、考えてみる。
篤と付き合ってから一度、
花子の餌等を買う為に、白昼どうどうとホームセンターに二人で行った事が有った。
「ほら、手繋いでたから、
お前ら付き合ってんだろ?」
確かに、会社からもマンションからも離れた場所だった為、
手を繋いでしまった。