LOVEPAIN⑥
「謝罪はいらない。
篤、お前はなんでこんな事をしたんだ?」
白々しくそう言う成瀬に、
私は全てをぶちまけてしまいたくなる。
冷静に、冷静に、と自分に言い聞かせる。
「俺、こいつと付き合ってます」
篤のその言葉に、数人居た事務所の社員達が、こちらに注目した事が分かった。
これで、篤はもうこの会社にはいられないだろう。
私達の関係を、こんな風に公に知られて。
「なるほどな。
てめぇの女が仕事とはいえ、目の前で他の男にヤられるってなったら、
そりゃあそいつらぶん殴りたくもなるか」
言葉は共感しているけど、その成瀬の口調は怒気を含んだまま。
「はい。
責任取って、俺は辞めます」
「お前のクビだけで責任取れんのか?
今回撮影が中止になった事に、うちがその分の掛かった費用は負担する事になると思う」
「それは、自分が責任持って払います。
俺の貯金だけで足りなくても、どっかから借りて…」
「待って!それは私が払う!
篤は私のせいであんな事をしたのだから」
今の私ならば、ある程度ならばそのお金を払えるくらいの蓄えはある。
「うっせぇ。
てめぇは口出すな!
俺が払うって言ってんだろ!」
篤はそう言って私に怒鳴ると、
成瀬に再び頭を下げた。
篤、お前はなんでこんな事をしたんだ?」
白々しくそう言う成瀬に、
私は全てをぶちまけてしまいたくなる。
冷静に、冷静に、と自分に言い聞かせる。
「俺、こいつと付き合ってます」
篤のその言葉に、数人居た事務所の社員達が、こちらに注目した事が分かった。
これで、篤はもうこの会社にはいられないだろう。
私達の関係を、こんな風に公に知られて。
「なるほどな。
てめぇの女が仕事とはいえ、目の前で他の男にヤられるってなったら、
そりゃあそいつらぶん殴りたくもなるか」
言葉は共感しているけど、その成瀬の口調は怒気を含んだまま。
「はい。
責任取って、俺は辞めます」
「お前のクビだけで責任取れんのか?
今回撮影が中止になった事に、うちがその分の掛かった費用は負担する事になると思う」
「それは、自分が責任持って払います。
俺の貯金だけで足りなくても、どっかから借りて…」
「待って!それは私が払う!
篤は私のせいであんな事をしたのだから」
今の私ならば、ある程度ならばそのお金を払えるくらいの蓄えはある。
「うっせぇ。
てめぇは口出すな!
俺が払うって言ってんだろ!」
篤はそう言って私に怒鳴ると、
成瀬に再び頭を下げた。