LOVEPAIN⑥
「遥にも、この事は言わない方がいい?」
その言葉に、
ゆっくりと頷いた
もしかしたら、
言わないでと言えば、
この人は逆に言うんじゃないかと言う不安はあるけど
ただ
今私を見る和真さんは、
先程の冷たい感じじゃない
本当に、私を心配しているのが分かる
和真さんも地面に膝を付いているから、
スーツのズボンが汚れている
朝、少し雨が降っていたのか、
地面が少し濡れている
きっと、高いスーツなのに