LOVEPAIN⑥


私はその質問の答えと木の絵を書いて、

受付の女性に渡した




再びソファーに座り
少し待っていると



「鈴木広子さん」


診察室のドアが開いて、

若い女性の看護士さんが私を呼んだ




「あ、はい」


妙に緊張しながらも、
私は診察室に入る





「こんにちは」


診察室に入った私に、
そう声を掛けてくれたのは


30代後半くらいの、男性



整った顔立ちで、
凄く優しそうで、

とにかく白衣がよく似合う


爽やか過ぎる




「――こんにちは」


私はその爽やかイケメン医者の横のスツールに、

腰を下ろした



イケメン医者の名札を見ると


“院長 榊原 雅”


と、書かれている

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