またね、お姫様
あたしは、とめどなく流れ続ける涙を手で拭い、
ニコッと笑ってみた。
レメックは、見てくれているだろうか。
笑っていても、涙は止まらない。
だけど、
レメックが言うなら、
頑張って、笑う。
もしも、
また彼に会うことが出来たら、
笑顔で会いたい…
戦争と差別のない、平和な世界で…。
レメック、大好きだよ。
また、絶対に会いたい。
信じているよ。
本当に、ありがとう。
あたしは、もう一度、
広い青空に向かって、
微笑んだ。
〈終〉