殺人感染2
☆☆☆
どうにか話が聞けることになった俺たちは、昨日の喫茶店へやってきていた。
この辺では現役を引退した人たちの憩いの場となっているようだ。
「まさか、あの家が売れるなんて思ってもいなかったわ」
森安さんはコーヒーを一口飲んで言った。
「あの家、売られるんですか?」
「えぇ。この辺じゃ有名な心霊スポットになっていたし、あんな事件を起こした家族が暮らしていた家なのに、物好きがいるわね」
「だから、掃除をしてたんですね」
俺は納得すると同時に焦りを感じていた。
あの家が他人の手に渡れば、もうなんのヒントも得られないような気がした。
「それで? あなたは文隆のなにが知りたいの?」
真剣な表情になって森安さんはそう聞いてきた。
俺は居住まいを正してもう1度隣街で起こっている事件について説明した。
「あれはただの事件じゃありません。殺人感染なんです」
森安さんは途中で口をはさむことなく、ジッと話を聞いてくれた。
どうにか話が聞けることになった俺たちは、昨日の喫茶店へやってきていた。
この辺では現役を引退した人たちの憩いの場となっているようだ。
「まさか、あの家が売れるなんて思ってもいなかったわ」
森安さんはコーヒーを一口飲んで言った。
「あの家、売られるんですか?」
「えぇ。この辺じゃ有名な心霊スポットになっていたし、あんな事件を起こした家族が暮らしていた家なのに、物好きがいるわね」
「だから、掃除をしてたんですね」
俺は納得すると同時に焦りを感じていた。
あの家が他人の手に渡れば、もうなんのヒントも得られないような気がした。
「それで? あなたは文隆のなにが知りたいの?」
真剣な表情になって森安さんはそう聞いてきた。
俺は居住まいを正してもう1度隣街で起こっている事件について説明した。
「あれはただの事件じゃありません。殺人感染なんです」
森安さんは途中で口をはさむことなく、ジッと話を聞いてくれた。