殺人感染2
「家の中から出られないように、そこだけ隔離した部屋ね。食べ物や飲み物はそこに運んで、トイレは床の一部を切り取って作っていたの。当時はどこの家も穴を掘っただけのトイレだったから、それを室内も作った感じね」
「それってまるで……」
牢屋だ。
言いかけて言葉が喉の途中で止まった。
文隆の妹である森安さんにその言葉を言うのがためらわれたのだ。
しかし、森安さんはうなづいた。
「そう。牢屋みたいでしょう? 当時はそういう場所のある家があって、精神疾患などにかかった家族を隔離したりしていたのよ」
「そんな……」
そんなのまるで人権侵害だ。
そんな場所に隔離されたら、余計に精神がおかしくなるかもしれない。
「それってまるで……」
牢屋だ。
言いかけて言葉が喉の途中で止まった。
文隆の妹である森安さんにその言葉を言うのがためらわれたのだ。
しかし、森安さんはうなづいた。
「そう。牢屋みたいでしょう? 当時はそういう場所のある家があって、精神疾患などにかかった家族を隔離したりしていたのよ」
「そんな……」
そんなのまるで人権侵害だ。
そんな場所に隔離されたら、余計に精神がおかしくなるかもしれない。