殺人感染2
☆☆☆

文隆が大量殺人にいたった理由が少しだけ見え始めた。


俺がもし文隆と同じ人生を歩んでいたら、それこそ同じことをしたかもしれない。


だとしたら、隣街で起こっている呪いの殺人はいつになったらとまるんだ?


そう考えて、青ざめた。


止まらないかもしれれない。


文隆の気持ちが静まることがあるのかどうかもわからない。


このまま街は壊滅し、そして20年後にまた殺人感染が起こる。


その繰り返しが起こっても不思議じゃなかった。


「ダメだ。このままじゃ……」


俺は口の中で呟いて足早に桃田さんの家へと向かったのだった。
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