殺人感染2
桃田さんと手分けをして一時間ほど草むしりをすると、随分と開けた場所になった。
それから近くの花やで花と花筒を購入し、刺しなおす。
これで見栄えもよくなった。
俺は購入してきた袋からおもちゃを取り出し、ひとつひとつ墓の前の地面に並べて行った。
これで文隆の気持ちが晴れるかどうかわからない。
もしだめなら、もう1度やり直しだ。
諦める気はなかった。
絶対にこの呪いをとめてやる。
脳裏には死んでいったみんなの顔が浮かんできてきていた。
遥。
俺、頑張るから……。
最後のひとつを袋から出した、次の瞬間だった。
突如右肩に衝撃を感じて体のバランスを崩していた。
その場にしりもちをついて振り返る。
そこには桃田さんが立っていた。
さっきまでと変わらず穏やかな笑顔で、右手にナイフを握り締めて。
「え?」
咄嗟には理解できなかった。
右肩に感じた衝撃と、桃田さんの持っているナイフの先についた血も、繋がらなかった。
それから近くの花やで花と花筒を購入し、刺しなおす。
これで見栄えもよくなった。
俺は購入してきた袋からおもちゃを取り出し、ひとつひとつ墓の前の地面に並べて行った。
これで文隆の気持ちが晴れるかどうかわからない。
もしだめなら、もう1度やり直しだ。
諦める気はなかった。
絶対にこの呪いをとめてやる。
脳裏には死んでいったみんなの顔が浮かんできてきていた。
遥。
俺、頑張るから……。
最後のひとつを袋から出した、次の瞬間だった。
突如右肩に衝撃を感じて体のバランスを崩していた。
その場にしりもちをついて振り返る。
そこには桃田さんが立っていた。
さっきまでと変わらず穏やかな笑顔で、右手にナイフを握り締めて。
「え?」
咄嗟には理解できなかった。
右肩に感じた衝撃と、桃田さんの持っているナイフの先についた血も、繋がらなかった。