殺人感染2
☆☆☆

「お前急にいなくなるんだもん。ほーんと、どうしようかと思った!」


施設に戻った俺は先生たちからこっぴどく叱られ、部屋に戻ると大谷から大げさなため息をつかれていた。


「本当に悪かった」


俺は紳士に頭を下げた。


大谷には特に世話になったから、本当に感謝している。


「で、結局なにか解決はしたのか?」


そう聞かれて俺は曖昧にうなづく。


「とりあえず、今の俺にできることはしてきた」


「そっか。それならいいんじゃねぇの?」


大谷はニカッと白い歯を除かせて笑う。


「やれることやったなら、後は待つだけだなぁ」


大谷は詳細を聞くようなこともなく、そのままゴロンとたたみの上に横になった。


そしてスマホゲームをはじめる。
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