殺人感染2
当たり前の日常が目の前にあることがなんだか不思議だ。
俺は本棚から読みかけていた漫画を取り出して開く。
そして読み始めたときだった。
「あっ」
大谷が声を上げて上半身を起こした。
俺は本から大谷へと視線を移動させる。
「どうした?」
「これ」
さしだされたスマホ画面には速報ニュースが流れていた。
《大量殺人が今収束した模様》
その文字に俺は大きく目を見開いた。
大谷がニュースの詳細を表示すると、灰色の目をした人間たちによる大量殺人が収束し、全員自我を取り戻したと書かれていた。
大谷は俺に向かってまた白い歯を除かせた。
「やったな。お前の活躍だろ?」
その言葉に俺はようやく笑うことができたのだった。
END
俺は本棚から読みかけていた漫画を取り出して開く。
そして読み始めたときだった。
「あっ」
大谷が声を上げて上半身を起こした。
俺は本から大谷へと視線を移動させる。
「どうした?」
「これ」
さしだされたスマホ画面には速報ニュースが流れていた。
《大量殺人が今収束した模様》
その文字に俺は大きく目を見開いた。
大谷がニュースの詳細を表示すると、灰色の目をした人間たちによる大量殺人が収束し、全員自我を取り戻したと書かれていた。
大谷は俺に向かってまた白い歯を除かせた。
「やったな。お前の活躍だろ?」
その言葉に俺はようやく笑うことができたのだった。
END