Re:START! ~君のバンドに、入ります~
そうだよね。そのうちちゃんとライブでも歌えるようにならないと……。
「まあまあ。詩乃ちゃんはそんなに焦らなくていいからさ。とにかく文化祭まであと少しだよ。今は祭りのライブに向けて、頑張ろう」
『おー!』
響斗くんの言葉に、私と律くんは声を揃えながら拳を天へと突きあげた。
少しでもいいライブにできるように、とにかく頑張らなくっちゃ!
*
文化祭の前日に、当日のステージ発表のプログラムが配られた。
私たちの出番は、なんと最後。
ステージ発表は全校生徒が体育館に集まり、近隣の人も入場することができる。
まさかそんな大きなイベントのトリになってしまうなんて。
すでに歌は録音済みだから、私がへまをやらかすことはないけれど。
それでもやっぱり、緊張する。
前日の最終練習を終えて家に帰ってきた私。
お母さんはリビングでワイドショーを見ながらソファに座ってくつろいでいた。
奏多はその近くで、ブロック遊びをしている。
「……お母さん」
意を決して、私はお母さんに明日のプログラムを差し出した。
「まあまあ。詩乃ちゃんはそんなに焦らなくていいからさ。とにかく文化祭まであと少しだよ。今は祭りのライブに向けて、頑張ろう」
『おー!』
響斗くんの言葉に、私と律くんは声を揃えながら拳を天へと突きあげた。
少しでもいいライブにできるように、とにかく頑張らなくっちゃ!
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文化祭の前日に、当日のステージ発表のプログラムが配られた。
私たちの出番は、なんと最後。
ステージ発表は全校生徒が体育館に集まり、近隣の人も入場することができる。
まさかそんな大きなイベントのトリになってしまうなんて。
すでに歌は録音済みだから、私がへまをやらかすことはないけれど。
それでもやっぱり、緊張する。
前日の最終練習を終えて家に帰ってきた私。
お母さんはリビングでワイドショーを見ながらソファに座ってくつろいでいた。
奏多はその近くで、ブロック遊びをしている。
「……お母さん」
意を決して、私はお母さんに明日のプログラムを差し出した。