君の光と私の輝き。
すごく話しやすいし、いい人だなー。

その後も自由時間中ずっと加瀬くんと話していた。食べ物の話。兄弟の話。自分の飼っているペットの話。加瀬くんは、自分のことを話す時はすごく楽しそうに話すし、私の話を聞く時は耳を傾けて聞いてくれる。いつの間にか自由時間が終わって帰る時間になった。

クラスの全員でさようならの挨拶をした後、
紬が教室の中を全速力で走ってきてくれた。

「優月ー!大丈夫だった?周り男子ばっかりだったでしょ。」

「うん!加瀬くんとずっと話してて楽しかったよ!加瀬くんのおかげで男子への苦手意識少し薄まったかも」

「あー!それは良かった!遠くから見ても楽しいっていうのがよく伝わってきたしね!」

そっかー。そんな風に見えてたんだ。
確かに2人でずっと盛り上がってたしね。

「紬は、どうだった?」

「友達にもう5人できたよ。」

「おめでとう!!」
さすが紬だなー。紬には、感心することがたくさんある。

紬に新しくできた友達の話を聞きながら、昇降口を出ようとすると、後ろからさっきまで沢山話していた声がした。

「小桜!連絡先交換しない?」
急いで走ってきたのか、ハアハアと息を切らしるのがわかった。

「いいよー」
加瀬くんと話すのは、楽しいから思わずOKした。

やった!と言いながら加瀬くんがスマホを持って来てくれた。
加瀬くんのQRコードを私がスキャンして友達登録をする。
加瀬くんのアイコンは、サッカーボールとサッカージューズ。サッカーが好きなのかな?

「サンキュ!バイバイ!小桜!!」
と加瀬くんは、太陽のように明るくニッコリ笑った。

つられて私も
「うん!バイバイ!加瀬くん!」
と笑顔で返した。
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