俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
「七星、ごめん! 私今日、日直だから教室の戸締りして、日誌を職員室に届けてから行くね!」
「分かった。あとでグラウンドでね!」
七星と一旦、教室で別れた。
日誌を書き終えて、教室の窓を閉めて……
消灯と、扉の施錠をして。
あとは、職員室まで日誌と教室の鍵を返しに行くだけ。
って、うわ! 時計を見ると、七星と別れてから結構な時間が経っていた。
やばい! 早く行かなきゃ!
私はカバンを肩にかけ、日誌と教室の鍵を持つと、3階から1階まで階段を駆け下りて職員室へ向かって走る。
先生に見つかれば、『廊下は走るな!』って、注意されそうだけど。急いでいるから、許してください。
「はぁ……はぁ」
あそこの角を曲がれば、職員室だ!
私が勢いよく、廊下の角を曲がったそのとき……。
──ドンッ!
「きゃっ!」
私は、出会いがしらに誰かとぶつかってしまった。