俺が好きなのは、ずっとお前だけ。


───────────
──────


あれは、今から1年ちょっと前。


中学3年の2月。雪がちらつく、寒い日だった。

この日は、今俺が通っている高校の入学試験の日。


15歳。人生で初めての受験に朝から俺は、柄にもなくガッチガチに緊張していた。


朝食もほとんど喉を通らなかった。


ちなみにこのときの俺は受験生だから、髪は染めておらず地毛の黒髪。


そして、入試前夜は緊張で一睡もできなくて朝、目がやばかったから。
この日はコンタクトではなく、ウェリントン型の黒縁メガネをかけて家を出た。


試験会場の高校に来て、教室で受験番号順に席に着いてからは、俺の緊張は更にヒートアップ。


やべぇ。試験開始までに少しでも復習しようと思って、英語の単語帳を出したけど……
全っ然、頭に入ってこない。


こんなんで俺、普段通りの実力出せんのか?
この高校が第1志望なのに、大丈夫かよ。


< 157 / 341 >

この作品をシェア

pagetop