俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
「決めた! 真宙、俺もう一度古賀に告白する! そして、絶対に落としてやる」
高校受験の日に、古賀に一目惚れしてから、1年間ずっと想い続けてきたんだ。
そう簡単に諦められるかよ。
だから、もし古賀に何を言われても、すぐには引かない。
俺は、ポジティブ思考でいくって決めたから。
古賀に遊びだと思われているのなら、俺が本気だってこと、分からせてやる!
そうと決まれば……。
俺は、席から立ち上がる。
「あれ。もしかして朝陽、何かスイッチ入っちゃった? それにしても、朝陽の告白を蹴った古賀ちゃんってどんな子なのか……ちょっと興味あるなぁ」
どこか楽しそうに1人で笑う真宙をよそに、俺は隣のクラスへと向かった。