俺が好きなのは、ずっとお前だけ。


目を閉じた朝陽くんの顔も、すごく綺麗で。


まつ毛も羨ましくなるほど、長い。


あれから、なんだかんだで5分以上経ったけど、朝陽くんはまだ私の肩に頭をのせたままで……なかなか、やめてくれません。


「ああ、やっぱり美月といると落ち着く」


……え?


それは……私もだよ。もっと、こうしていて欲しいとさえ思う。



「ほんとはまだこうしていたかったけど、時間だから仕方ないよな」


朝陽くんが名残惜しそうに、私の肩から頭をどけた。


「美月といると、ほんとに時間経つの早すぎて、辛い。……帰ろうか? 美月」

「うっ、うん」


< 189 / 341 >

この作品をシェア

pagetop