俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
目を閉じた朝陽くんの顔も、すごく綺麗で。
まつ毛も羨ましくなるほど、長い。
あれから、なんだかんだで5分以上経ったけど、朝陽くんはまだ私の肩に頭をのせたままで……なかなか、やめてくれません。
「ああ、やっぱり美月といると落ち着く」
……え?
それは……私もだよ。もっと、こうしていて欲しいとさえ思う。
「ほんとはまだこうしていたかったけど、時間だから仕方ないよな」
朝陽くんが名残惜しそうに、私の肩から頭をどけた。
「美月といると、ほんとに時間経つの早すぎて、辛い。……帰ろうか? 美月」
「うっ、うん」