俺が好きなのは、ずっとお前だけ。


「じみつき、あんたさ。朝陽くんの告白を何度か断ってるんだって? それなのに昨日朝陽くんと相合傘したり、図書館へ行ってたってどういうつもり?」


え、成宮さん、なんで知ってるの? 昨日のこと、やっぱり学校の誰かに見られていたのかな?


「あんた、朝陽くんを弄んでるわけ? ブスのくせに、調子のんなよ」

「もっ、弄んでなんてない……!」


そんなふうに言うの、やめて欲しい。


「はぁ? あんた、ウチらに言い返すわけ?」


成宮さんがこちらへと近づいてきて、思わず後ずさりしたところで、ここが階段だったことを思い出す。


まずい。成宮さんのことだから、このままだと最悪、階段から突き落とされるなんてこともあり得る。


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