俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
一晴くんの言葉が、ナイフのように私の胸にグサッと刺さった。
「だって一之瀬ってモテるじゃない? 王子様とか呼ばれてるし。そんな彼のことだからきっと、美月ちゃんのことは今まで遊びで構ってたんじゃないかな? それで飽きちゃったから、離れていったんだと思う」
そんな……。今まで私に対しては、やっぱり遊びだったの? 朝陽くん。
飽きたから、最近私に冷たい態度なの?
それで私を……避けているの?
それとも、私のことを “ 嫌い ” になったから?
胸のあたりが石でも載ったように重くなる。
「ねぇ、美月ちゃん。僕じゃ……ダメかな?」
……え?
「好きなんだ。美月ちゃんのことが」