俺が好きなのは、ずっとお前だけ。


好き……?


一晴くんが、私のことを……?


「去年、図書室で本を読むキミを初めて見たとき、一瞬にして惹かれた。それから今日までずっと、美月ちゃんが好きだよ」


そう、だったの……?


「ありがちな言葉になってしまうけど。
僕だったら、こんなふうに美月ちゃんを泣かせたりなんかしない。ずっと笑顔にさせてみせる」

「一晴くん……ありがとう」


一晴くんの気持ちは、本当に嬉しい。


今なら……彼の告白は遊びじゃなくて、本気なのだと信じることができる。


だけど、私は……。



「……僕、なんか困らせちゃったかな?
ごめんね?」


私が黙り込んでしまったからか、一晴くんが謝る。


「あ、そうそう。あれから気になってたんだけど……美月ちゃん、成宮さんたち女子に何か言われたり、されたりしてない?」


「あ、うん。大丈夫。階段から突き落とされた翌日からは、特に何も……」


「それなら、良かった。やっぱり、一之瀬が元凶だったんだね。
美月ちゃんにとっても、あいつが離れて行って良かったんじゃない?」


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