俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
「……告白のリベンジ?」
しまった。相手にしないでおこうと思ってたのに、つい反応してしまった。
「あ、古賀さん。俺のほう、やっと見てくれたね」
「……っ」
ニッコリと笑う一之瀬くんと、目が合ってしまった。
吸い込まれそうなくらいの、大きな二重の瞳。
しかも、一之瀬くんの" 告白 "っていう言葉を聞いて、さっきまで一之瀬くんを取り巻いていた女子たちが一斉に固まったのが分かった。
「うそ。告白って、誰が誰に?」
「まさか朝陽くんが、あの地味でおとなしそうな古賀さんにってこと?」
「え〜? マジ? ありえない〜」
ほら。女子たちの反応。
こんなふうに言われるから、私は嫌なの。
こんな人気者で目立つ人に、話しかけられたりするのは。
ましてや、告白されるなんて……言語道断。
自分でも分かっている。
クラスの中心にいるような一之瀬くんと、クラスの端っこにいる私とでは、到底釣り合わないって。
「……聞き捨てならないな」