俺が好きなのは、ずっとお前だけ。


よし。今日の放課後に告白を決行するなら、昼休みのうちに、これを朝陽くんの下駄箱へ入れてこよう。


朝陽くんとは隣の席だから、直接声をかけるか、手渡しすれば良い話だけど。


ただでさえ人の目を気にしてしまう私は、そこまで勇気が出なかった。


何より今は、朝陽くんに距離を置かれているから。なるべく関わらないほうが良いのかな? って。


だから、下駄箱にこっそり入れようと思った。


「七星! 私ちょっと1階まで行ってくるね!」

「え? みっちゃん、ひとりで大丈夫?」


七星が心配してくれる。


「大丈夫だよ。ここ最近は、成宮さんたちに嫌なこと言われたりしてないし」

「なら良いけど……気をつけてね?」

「うん。ありがとう」


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