俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
私は1階の下駄箱までやって来た。
けれど……。
さっきからずっと、四つ折りにしたルーズリーフを片手に握り締めたまま、朝陽くんの下駄箱の前を行ったり来たりしている。
下駄箱の中に、紙をそっと置けば良いんだ。ただ、それだけなのに……こんなに躊躇してしまうなんて。
ああ、私が朝陽くんに告白なんて……やっぱりおこがましいかな?
だって相手はあの、学校の王子様だし。
ここまで来たけど、やっぱりやめようかな?
って、ダメダメ。この期に及んで、何を言ってるの私。
私は、自分の頬を両手でパンと叩く。
いい加減、覚悟を決めなくちゃ。