俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
なんて、良い顔して笑うの。まるで、太陽みたいにキラキラと輝く笑顔。
彼のあまりにも素敵な笑顔に、不思議と惹きつけられた。
「飴、どうもありがとう。いただきます」
私は『お疲れ様』と書かれている飴を、さっそく口に運ぶ。
「……美味しい」
優しい甘さ。なんだか、ほっこりする。
「良かった。やっと、笑った。キミの笑った顔、すっげー良いよ」
そ、そうかな?
「模試も今はC判定でも、まだ落ち込むことはないよ。受験まで半年あるし。諦めたら、何事もそこで終わりだけど。諦めない限り、可能性はきっとあるし。それを覆すことだってできる。
綺麗事だって言われたらそれまでだけど、俺はそう信じてる」
もしかして、慰めてくれてる?
「ちなみに俺も、柚ヶ崎高校が第1志望なんだよね。だから、お互い頑張ろう? 俺たち2人とも合格して、高校で再会できると良いな」
高校で、再会……。
「あ、やべ。もうこんな時間! それじゃあ、俺急ぐから。元気で! 高校でまた会おうね」
あっ……。