俺が好きなのは、ずっとお前だけ。


何よりも、私が密かに気になっていた男子にそういうことをされたということが、一番ショックだった。


初恋……だったのに。


そして、こんな人に自分は少しでも好意を抱いていたのかと、あとで恥ずかしくもなった。


それ以来、クラスメイトにうしろ指をさされて。

そのことをきっかけに、クラス内のカーストが上の、派手な男女にいじめられるようになった。


『お前がいると、教室が暗くなる』

『どっか行け』


何度か靴や教科書を隠されたり、言葉の暴力をたびたび受けた。


ただでさえメンタルの弱い私は、精神的に参ってしまい、次第に学校に行けなくなった。


中学の卒業式にも、出られなかった。


学校で顔を合わせればまた、皆に笑われるんじゃないか。

いじめられるんじゃないかって、怖かった。


学校に行きたくても、行けなかった。


救いだったのは、すでに受験が終わって進学先が決まったあとだったってこと。


義務教育だし、進路も決まっていたから。
学校に行かずに済んだのは、助かった。


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