俺が好きなのは、ずっとお前だけ。


「あ、朝陽くん……! 周りに人がいるのに」

「だって2日ぶりに、みつに会えて嬉しかったから」


きゅん、と私の胸が鳴るのが分かった。


昨日は土曜日で、学校が休みだったからね。


ストレートにこんなふうに言われて、嬉しくないわけがない。


「それに、これは牽制(けんせい)だよ。みつが俺の彼女だって、周りに分からせるための」


け、牽制って。


「みつがこっちに向かってくるとき、何人もの男がみつのこと、可愛いって言って見てたの気づいてた?」

「……そうなの?」

「その辺ほんと鈍感だし、無自覚だな。まぁ、そういうところも好きだけど」


──チュッ。


朝陽くんが、私の頬にキスする。


「朝陽くんってば、また……!」

「みつもして?」


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