俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
「あ! あのペンギン、みつにそっくり」
朝陽くんが後ろから指さしたのは、滑って転んでしまったペンギン。
「えぇ!? どこが!? 」
「んー。間抜けそうで、危なっかしいところ?」
「間抜けそうって失礼! それに私、あんな転ばないよ!? 朝陽くんひどい……もういい!」
さっきからお子ちゃまとか、間抜けとか言う朝陽くんなんて、知らない。
私は朝陽くんを置いて、ひとりでズンズンと先を行く。
「あ! みつ! そっち暗いから、気をつけ……」
「朝陽くんなんて、知らな……きゃあ」