俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
「ごめん、みつ。身体、倒すよ?」
「え? きゃ……」
私は、朝陽にベッドに優しく押し倒された。
ぎしりとベッドのスプリングを響かせ、朝陽は私の上に跨る。
私と朝陽は、お互いをじっと見つめ合う。
「朝陽。改めて……お誕生日おめでとう」
「おー、ありがと」
耳にそっと触れた唇が、まぶたに、頬に、鼻先にと、キスをしながら移っていく。
唇に辿り着き、彼のぬくもりが重なると。
「……っん」
すぐに互いの熱が絡み、キスはどんどん深くなっていく。
「みつ、最初の頃に比べたら、このキスも随分と慣れたな」
「だって、朝陽が……ふたりきりのときはしょっちゅう……!」
そのまま朝陽の唇は、私の顎から首筋へと伝う。
「俺がこんなことするのは……お前だけだから」
「あ……」
チュッと音がして、肌が吸われる。
無意識に声が出そうで、私は口を手で覆う。
「可愛い。声、我慢しなくて良いよ? 俺にもっと聞かせて」
肌に唇を押しつけたまま、朝陽は私を見上げて目を細める。
「なぁ、みつ。今日は誕生日だから。特別に、おねだりして良いか?」
「え? なぁに?」
「あのさ、みつの全部……俺にちょうだい?」