俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
「……っ」
私のぜんぶ……。それが、どういう意味かは分かる。
「俺、みつが欲しい。俺のものにしたい。悪いけど俺、もう我慢できそうに……ない」
朝陽が着ていたシャツを脱ぎ、床にパサリと落ちる。
初めて見る朝陽の上半身は、細身だけど程よく筋肉がついていて、ドキッとした。
正直、怖い気持ちもあるけど……そういうことも、朝陽とだったら……。
「うん。いい、よ。朝陽とだったら……。
もう我慢しなくて良いから。私ももっと沢山、朝陽に触れて欲しい」
「そんなに嬉しいこといっぱい言われたら、俺もう……無理」
ベッドがギジリと音を立てる。
「みつ、優しくするから……」
それからは、朝陽からのキスの雨がたくさん降り注ぎ……。
朝陽は優しくゆっくりと、時間をかけて愛してくれて。私たちは、初めてひとつになった。
「みつ、大丈夫?」
「だい……じょうぶ」
私は、朝陽と両手をギュッと握りしめる。
「みつ、いま俺……すっげー幸せだよ。お前と一緒になれて」